2020年、初夏、あずにゃんの事を想う

 

けいおん!ロスが思ったよりも重症だ。

3日ほど前からけいおん!2期を見始め昨日見終わったのだが、見終わってからも、このシーンいいよな……と再生が止まらず気がつくと17時になっていた。

個人経営で営業を休んでいた、いつも髪を切ってくれる美容院が営業再開したので今日行ったのだが「リモート飲み会なんて最近流行ってますよねー」「そんなことよりけいおん!の話しませんか?」と流れを遮りけいおん!の話をしようとしたため店を出禁になってしまった。

このままじゃまずいと思う。読み終わった本は閉じて本棚に返すように、散らかった部屋は片付けるように、いつまでも心にけいおん!があると他のことに手がつかない。だから整理するため筆を取った次第である。

 

そもそも「なんで今更けいおん!みてるの?」と言われるだろうが逆に今だからである。実はけいおん!一期はリアルタイムで全話視聴していた。当時学生である。けいおん!放送時、周りの友人達と感想戦をし、カラオケに行けばけいおん!の曲を歌う友人もいた。彼は小太りで、私服はジャケットにハットを被り、あずにゃんこと中野梓が好きだった。僕らは彼をめちゃくちゃからかった。「いや室内(カラオケ)にハット被るなよ!」とか、それから彼はけいおん!1期のEDであるdon't say"lazy"を歌うのだが、「白鳥たちはそう、見えないとこでバタ足するんです」という歌詞の「白鳥たちはそう」の"そう"の部分をB'zのウルトラソウルのSoul!並に感情を入れるものだからそれがツボに入り全員で笑い曲どころじゃなかった。そんな当たり前の日常を過ごす僕らが、同じ日常を描くけいおん!の魅力を理解できるだろうか。少なくとも僕は話を合わせるために視聴する程度であまりハマってなかった。

それでも同じ年代でハマってる人が多かったのはキャラクターが魅力的なこと、挿入歌の完成度が桁違いに高かったことが要因だろう。僕も楽曲は聴いていた。そして1期が終わり2期が始まる。けいおん!は世間的には爆発的なブームであったが、僕はアイドルマスターのライブに行きたいという理由から周りの友人達より先にアルバイトを始めたり、普通に成績が悪かったので勉強したりとまあ忙しくけいおん!2期をみることはなかったのだ。そして冒頭に戻る。

 

全話の感想を書くと流石に自分ですら読まないので数話ピックアップして感想を書く。

 

けいおん!は当時あまたのいわゆる日常系というジャンルの中で金字塔を建てた。今2期の放送が待たれるゆるキャン△と同じくゆるく、活動。というのがテーマだ。でもゆるキャン△と大きく違う点がある。けいおん!は物語の"ゴール"をはっきりと提示する。

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唯がギター購入し、始めて演奏をするシーン

「やっとスタートだな」

「私たちの軽音部」

「夢は武道館ライブ!」

「えぇ〜!」

「卒業までに!」

「えぇ〜」

ここで言ったゴールはもちろん武道館ライブではなくその後に律が付け足した卒業までに!である。そりゃ高校を題材にした日常系なんだから卒業がゴールなのは当然だろうと思うだろうが、そうである。けいおん!は日常を描くので当たり前のことしか描かない。だが、そこまでの構成、プロセスがめちゃくちゃ丁寧なのだ。

 

・15話「マラソン大会!」

けいおん!を見終わった後、10年も前の作品で当然感想戦をする相手がいなかったので当時のオタクたちのブログを読みまくっていた。そして共通してこの15話は繋ぎの回、いわゆるハズレ回とされていた。正直僕もそう思う。ストーリーの本筋とは関係なく、じゃあキャラクターの掘り下げがあったかというと、なかった。僕は家で映画をみると途中で集中力が切れ一服したり、アニメをみるとスマホをいじりながら視聴を始めたりする。だがけいおんは意外にも全話しっかり見れた。この15話も同様だ。

けいおん!というか制作の京アニはそんな繋ぎ回もしっかりと作る。

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校内のマラソン大会でみんなで一緒に走り始めた軽音部。そんな中、澪はビリで走っているとゴール付近、全校の生徒達に見られて応援をされる、それは恥だ、と軽音部のメンバーに「ちゃんと走らないと駄目だぞ」と言いペースを上げ先に行く。そんな澪を見ながら律達は「平日の昼間に堂々と外に出れるのはいいよなぁ」「天気もいいし」「そうだねぇ〜」と変わらずマイペースである。

2期の繋ぎ回ということもあり、この回は振り返り、つまりマラソン大会は今までの軽音部が辿ってきた道筋を象徴している。全校生徒が注目するマラソン大会のゴールはいわば1期のゴールであった全校生徒の前で演奏した新歓ライブだ。「このままだと恥をかく」と言った澪、1期ではあまりにやる気のない全員を危惧し、合宿を提案したり練習を促した。それがこのシーンにかかっている。

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唯は相変わらずのマイペースで澪に追いつく気はない。新発売のジュースが気になってるシーン。「忍耐力、持久力ともにない」と律。今までの唯の活動そのものだ。

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その後、結局そんな唯達を止まって待っていた澪と合流。ひとりで走り切ることもできたが、軽音部とビリで走ることを選んだ。「校外でバンドを組むことも考えたことがあった」と1期で澪は言った。「でも、私は軽音部が好きなんだ」

その後も相変わらず唯が寄り道したり純粋に体力がなくみんなを待たせるが、ペースを合わせて走り切る。部活も唯は唯一の楽器未経験の初心者で周りが合わせている。

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ゴール目前、急にペースを上げる軽音部。「どこからそんなパワーが!?」というセリフ。新歓ライブでも普段の練習量からは信じられないくらいのパワーを発揮した。

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1期新歓ライブではライブ自体は成功したが、澪が衣装姿ですっ転び大恥をかくシーンがある。当然マラソン大会のゴールは新歓ライブの象徴なのでまたすっ転ぶ。

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が、受け身を取れる。成長しているのだ。

このような手堅い表現、構成もけいおん!の魅力だ。何気ないシーンにも意味を持たせている。だがやっぱりこの回必要か?と思うが、2期は軽音部顧問さわちゃんの「あなた達、ボーッとしてると1年なんてあっという間よ」というセリフから始まるように学校のイベントごとは全部描く。マラソン大会もかけがえのない日常のピースなのだ。

 

・15話「先輩!」

けいおん!は小道具というかアイテムの使い方がまぁーじで上手い。僕は浦沢直樹マスターキートンが大好きなのだが、それによく使われるストーリーとキーアイテムを組み合わせてくる手法にまぁーじで弱い。問答無用で涙腺にくる。

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新歓ライブで触発された梓が入部し、5人となった軽音部。お揃いでつけた「け」「い」「お」「ん」「ぶ」のキーホルダー。梓も軽音部の一員となった証明だ。

さて15話「先輩!」では冒頭、最近唯がシールを貼りまくるのにハマっているという会話から始まる。

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この時点で あっ、これなんかくるわ……という確信めいた予感がする。僕はアイテムを使われるのに弱い。

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紆余曲折あり軽音部に馴染んだ梓だったが、先ほどのシールを貼りまくる間抜けな唯たちの姿を2年の同級生の純に見られ、軽音部って練習してるの……?と突っ込まれる。

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「ミーティングばっかじゃん……」といわれハッとする梓。ミーティングはお茶しながらだべってるだけの時間だ。

当時は新歓ライブで触発され意気揚々と入部

した梓であったが、あまりのゆるさに失望。退部しようかと悩んだが、結局澪と同じように唯たちに馴染んでいた。それを純から指摘され梓は焦る。

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「カムバック私!」と叫びながら部室に向かう梓。失った自分を取り戻すために練習することを新たに決意する。

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しない。結局みんなのペースに巻き込まれる。部室で飼っている亀(スッポンもどき)の水槽を掃除する梓と唯。

そんな日々が続き焦りが募る梓。唯たちは今年で卒業。次のライブが全員でできる最後のライブ。少し話が前後してしまうが、けいおん!1期のテーマは成長である。冒頭の唯が走ってこけるシーン、最終話の同じカットではこけない。では2期のテーマというと卒業である。子供っぽい自分からの卒業、依存からの卒業、学校からの卒業。1期では唯の成長に焦点が当てられ描かれるが、2期は唯たちの卒業を梓の視点で描かれる話が多い。梓は卒業してしまう先輩、過ぎていく時間に焦り始めている。2期の主役は梓なのだ。そしてそんな梓の変化に誰よりも早く気がつくのはいつも唯である。

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「こんなことばっかりしてるから駄目なんです、ほら練習練習!」

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「どうしたのあずにゃん?今日はやけに気合い入ってるね」

梓はこれが普通です、これくらいが"私"です、こうじゃないと私らしくないです、と返す。このシーン梓の困り顔の表情が10回くらいコロコロ変わるためそのたびに僕が笑顔になる。

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あずにゃんあずにゃんだよ」

唯の真っ直ぐな言葉に迷いながらもどこか納得してしまう梓。それを見守る笑顔の僕といった構図だ。

後日。

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「梓ちゃんいる?」と別のクラスの生徒から声をかけられる梓。

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「はい、これ。梓ちゃんのでしょ?」

「え?嘘っ」

いつの間にかキーホルダーを落としていた梓。

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「でもどうして私のってわかったんだろ?」

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キーホルダーの裏を見るとシールが貼られ「なかのあずにゃん」の文字があった。

「唯先輩ぃ〜!!」と思わず叫んでしまう。梓ではなく僕が。めちゃくちゃ声出た。

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梓はもう「カムバック私!」とは言わずに部室に向かうのだった。無くしたと思っていた自分が見つかったからだ。その鞄には軽音部の一員である証明の「ぶ」のキーホルダーが光っていた。

他にもけいおん!は楽器を時間経過の象徴として使っている。弦が錆びてきて交換するシーンが作中でわざわざ2回も出てくるのだ。唯たちのギターはもちろん現在の象徴で、軽音部OG兼顧問さわちゃんが部費の足しに売るようにとみんなにたくしたギターは過去の象徴。唯のギターをさわちゃんの昔のバンドメンバーに貸して演奏され、返されるシーンがあるが、このとき天真爛漫で常に笑顔の唯が劇中で珍しく複雑な表情を浮かべる。普段の唯なら絶対にしないリアクションである。このときから唯は現在と過去をみて、未来を意識するようになっていく。

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「ごめん、なんかまずかった?」

「ううん、なんでもないです」

補完するようなセリフ。

唯が心情を秘めることは滅多にないので印象的なシーンだ。

 

ここまで構成、アイテムの使い方が非常に丁寧という話をしたが、最後は表現の話をする。アニメーションにおける王道の表現がある。「髪」と「空」だ。

例えばヒロインが決意を胸に髪をバッサリ切る、ジブリの終盤によく見られる表現だ。心情の変化を表している。

また、空が晴れると心も晴れる、なんていうように心境と空模様はリンクしている事が多い。2019年公開の新海誠「天気の子」ではヒロインが「今から晴れるよ!」といい空を晴らす力がある。その力で多くの人を救い、晴れ模様とリンクするように視聴者の心も晴れていくのだ。天気の子はそんな晴れ=安心という大前提を後半あえて崩す。まだ見てない人にはネタバレだが、ヒロインの能力には回数制限があり、晴らす分だけ自分の存在が消えかかる。それを明かされた主人公と視聴者は後半になるにつれ晴れは不安の象徴になった。天気の子はその辺の前提をひっくり返す演出が見事だった。

そんなアニメーションの王道の表現を、ここまでけいおん!を丁寧に作ってきた京アニがしないはずはなく、髪と空の表現は重要なシーンで使われる。

 

・5話「お留守番!」

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4話「修学旅行!」にて唯たちは京都へ旅行に行っている。この回はそんな唯たち3年生が不在の学校に残された梓たちの話である。

唯たちの京都は晴れで梓たちは雨である。

唯たち3年生の不在はやはり唯たちが卒業した後を暗喩している。梓たちがどう光を見出すか、という話だ。

もう冒頭からして最後梓たちの方も晴れるんだろうなぁという共通の認識がある。重要なのはそこまでのアプローチの仕方だ。

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「幻のゴールデンチョコパン!初めて買えた〜」限定3個、いつもは3年生が先に買ってしまう。

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先輩不在の中、こっそり3年生の階に上がる2年生チーム。

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先輩の机に座り「なんかかっこよくなった気分!」と純。

3年生がいなくなり初めてわかることもある。この辺のシーンめちゃすこだ。ちなみにこのシーンは晴れている。

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次の日曜、雨の中暇を持て余す2年生チーム。色々と暇を潰そうとするが、心も晴れない。漫画を読んだりバッティングセンターに足を運ぶがすぐに手持ち無沙汰になる。

部室の亀にエサをやり忘れていたことを思い出し学校へ。

亀のエサやりも終わり、やはり暇になった。3人。そこで純が「じゃあ3人でセッションしてみない?」と提案。「雨だし、結構大きな音出しても大丈夫なんじゃない?」

あまりにも詩的なセリフすぎるだろ……。

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ここで良かったのは唯の妹である憂がギターではなくオルガンを選んだことだ。1期ではサボりガチな姉に憂が自らギターを練習し教える。実は憂は唯よりもギターが上手い。(そのため唯に変装したときにギターの上手さで秒でバレる回がある)そんな憂が姉のコピーとしてのギターではなくオルガンを選んだのは意味のある事だと思う。(ギター×ギター×ベースよりギター×オルガン×ベースの方が表現の幅は広がるという単純な理由もあるが……)

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演奏後は当然晴れる。そういう話だったので。唯たち不在で光を見失った2年生がまた音楽によって光を見出すこの回は、梓が救われる回でもある。

 

髪の話だが、京アニはよく使う。別作品、涼宮ハルヒの憂鬱ではキョンに会うまでのハルヒは毎日髪型を変えていた。響けユーフォニアムでは高校からは別の髪型に、氷菓の千反田エルは終始、好奇心がブレないキャラだったが、髪がなびいたりするカットが少なかった気がする。けいおん!ではラブレター(勘違い)を貰った律が髪を下ろしてみようとしたり、卒業アルバムの写真のため唯が髪型を変えようとしてみたりする。最終回でも髪の表現が使われる。

 

・24話「卒業式!」

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卒業式の日、ボーッとしていた梓はおでこをぶつけて怪我をしてしまう。

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「もう、卒業式の日にこんな傷……」

「大丈夫、前髪に隠れてバレないよ」

詩的なセリフ禁止にしてくれ…………

心情の変化=髪の変化の鉄板を、髪型を変えないことでひたいの傷(心の傷)を隠そうとするよう逆手に取った。いつも通りの梓でいようとしたのだ。

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あぁ〜〜〜〜〜

 

・あぁ〜〜「ああああぁ〜〜〜」

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あぁああぁ〜〜〜〜〜〜〜

あ?

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あぁ〜〜〜〜〜〜〜

 

天使にふれたよ!

歌:放課後ティータイム

 

ねぇ 思い出のカケラに

名前をつけて保存するなら

"宝物"がぴったりだね

そう ココロの容量が

いっぱいになるくらいに

過ごしたね ときめき色の毎日

なじんだ制服とうわばき

ホワイトボードの落書き

明日の入り口に

置いてかなくちゃいけないのかな

でもね、会えたよ!

すてきな天使に

卒業は終わりじゃない

これからも仲間だから

一緒の写真たち おそろのキーホルダー

いつまでも輝いてる

ずっと その笑顔 ありがとう

 

 

【2021/11/22加筆分】

先日アニメ部にて視聴。前回の感想記事ひどすぎるだろ。

1年半ほどして見返したがやはりかなりバランスのいい作品であると改めて思った。

声優の演技、楽曲の完成度、京アニの描写、すべてがかみ合って調和がとれていると思う。

心情の描写を丁寧にするからこそ日常アニメの同じようなシーンの繰り返しでも違うシーンのようにみえてくる。1期から2期にかけての番外編である「冬の日」、澪は一人旅をし、むぎは初めて自主的にアルバイトを始め、律は恋愛をしようとする。唯以外の全員は、今の自分から変わろうとしていることが描かれる最初の話だ。当の唯はというといつものみんなとの鍋パーティーの計画を立てている。この回はそんな変わらない、変わろうとしない唯にみんなが救われる話でもあった。

唯は終盤までそんなみんなの心境に気が付かない鈍感な性格として描かれている。鈍いのだ。だから進路希望調査、最後の文化祭ライブなど変わることをいわば強制されると戸惑ってしまう。

卒業アルバム用の写真撮影をする回、唯は髪形を過剰に気にする。京アニお家芸の心情の描写なのだが、髪形を無理に変えることで気持ちを切り替えようとしている唯は、見ていて少し不安になってしまう。

だからこそ、最終話のあずさの心の傷(隠したおでこの傷)に唯が気が付くというシーンに胸が打たれる。

日常の描写の中でもキャラクターの成長を感じられ、描き切った作品という意味で、

日常アニメの金字塔と呼ぶにふさわしい作品だと改めて思う。

これは一緒にみた全員に口頭で伝えたのだが、念のためここにも残す。

僕の葬式には天使にふれたよ!を流してください。

ついでにスマパンの1979も。終わり。

 

 

オンライン飲みをしてみた!


流行り病なんて言葉は小説の中でくらいしか見かけた事がなかったが、いざ流行り病が蔓延する今を過ごしていてもやはりというか何というかピンとこないもので。フィクションの、例えば海外のゾンビが出てくるドラマとかはゾンビになる病が流行り、人は食料を確保しようと物資の取り合いになり、争いが起こる。と、ここまでは想像できるが、実際現実ではトイレットペーパーとマスクの奪い合いになるのには事実は小説より奇なりというか、なるほどなぁと感想が出てくるだけで、それに参加しようとは思えなかった。


僕が住む地域は全国で感染者数が1位らしいし、喫煙者は病にかかると重症化するリスクが高いらしい。僕はこれまでに縦隔気腫と肺気胸という病気にかかったことがあって、それも病とは相性が悪いらしい。


とはいうものの、人は簡単には生活を変えられるわけはなく、仕事があれば出社はするし、普段より暇なので煙草の量は増えた。

流行りに乗れないのは今に始まった事ではなくて、僕は中学生の頃から周りがリップスライムオレンジレンジを聴いてる中一人で90年代グランジロックを聴いていた。それを深く考えたことや、疑問に思ったことはない。僕のようなタイプはクラスに何人かはいるし、パールジャムのVsはなによりもクールなアルバムだからだ。

そして最近流行っていてよく耳にするのはオンライン飲み会、ズーム飲み会というもので、俺はこのズーム飲みというやつを批判したくて筆を取ったわけだが、導入が雑だっただろうか。チグハグな文章になっていて読みにくかったのなら申し訳ない。ちなみに今に始まった事ではないが、僕、俺、我、など一人称がコロコロ変わるのはわざとやっている。基本的には僕を使うときが頭(こうべ)を垂れながら姿勢を低くし相手の顎(ちん)にアッパーを入れようとしているときで、俺を使うときは相手のガードの上からパンチを叩き込もうとしているときだ。これも、読みにくい要因となっていたのなら申し訳ない。


さてズーム飲みであるが何度か誘われた。本当に嫌だったのだが、本当に嫌だったので普通に断っていたのだが、断りにくい関係もある。このズーム飲み、自室で行うという性質上、断りにくい。どうせ家にいるならできるじゃーんということらしい。

カスが。と思う。自室という、絶対不可侵、なによりも尊く豊かである自室で過ごす時間を侵食する重大さに気付いた方がいい。バイオハザードセーブポイントでインクリボンを使ってセーブしている最中にゾンビが襲ってくるようなものだ。俺は飲み会に誘ってくるやつをゾンビだと思っている。ゾンビが扉を開けて入ってくるなよ。繋がりに飢えたゾンビがよ。

だが、傷がないまま死ねるか?とタイラーダーデンも言ったように、やって初めてわかることもある。だからやった。俺は傷を受けに参加したのだった。

してゾンビ飲みであるが、普通の飲み会とは勝手が違う。店にいかないということは、飲み物も食べ物も自分で用意する必要がある。この点は問題なかった。僕は普段から家で飲む機会が多いので発泡酒エヴァンゲリオンミサトさんちの冷蔵庫くらい常備してあるし、つまみは最悪 塩でいい。問題なのはその次である。「それは今、何飲んでるの?」画面の向こうの相手は指をさし、聞いた。誰に?僕に。


あ? と思った。

別に、何を飲んでたって良くないか、と口から出そうになったが同時になるほどなと思った。つまり、自分で飲み物も食べ物も用意する関係上、相手はわからないのだ。店なら声に出して注文するから何を飲むかは周知。なるほど。そこまですぐに理解できたが、嫌悪感で鳥肌がブワァとたった。俺は酒をお酒、飲むを呑むとぬかすような大学生が嫌いなのだ。というか大学生が嫌いなのだ。LINEやってる?の嫌悪感に近いものが、何飲んでるの?にはあった。指をさして聞いてくる画面の向こうの相手が、血を求め両腕を力なく上げながらにじり寄ってくるゾンビに見えた。

ゾンビ飲みは店などで予約を取る必要はないため、開始時間もアバウトになる。2時間制だからと気を使う必要はないということは逆に何時から来てもいいわけで、俺はこの全員が集合するまでの微妙に気不味い時間を少ない弾薬で迫りくるゾンビの頭を撃ち抜きながら耐えていた。そして全員集合し、ようやく始まった。


陰キャラ、陽キャラという言葉が定着したのは最近であろうか。あまり好きな言葉ではないのだが、その言葉を借りると僕は陰も陽も大切だと思っている。自分と向き合い、思考を深める時間も、他者と付き合い、相手を理解し自分の中に落とし込む時間、その両方とも欠けてはならないと思っている。タウカンのロゴみたいな感じだ。

これは僕の悪い癖であるが、大人数が盛り上がっていると黙るというのがある。考えてみて欲しい。例えばキャンプで火を起こすとする。着火剤、配置、あおぐ、火の神に祈る、舞を踊る、薪をくべる、と火がつくまではやる事が多いが火がついてからはやる事はない。眺めるだけである。大人数の会話も同じで、盛り上がり始めたら僕が何かを言う必要はなく勝手に盛り上がる。だから眺めている。何なら熱いから少し離れたところから見ている。ゾンビ飲みの際も会話が盛り上がっていたので眺めながらコーヒー片手にCHILL

していたのだが、さて盛り上がりも収まり始めたので薪でもくべようかとすると数人がいなくなっていた。

トイレに行ったのかとしばらく様子を伺っていたがそうではない。曰く、ゾンビ飲みは店とは違い常に顔を向き合わす必要はなく、時間制がないのをいい事にダラダラと、特に何をする時間もないことがあって、しかしてそれで良いのだ、という。つまりは彼らにはそれがCHILLであって、オンラインの利点なのだ、という。

話を少し戻して陰と陽の話をする。飲み会とは間違いなく陽に分類される行事であろう。他者と付き合い理解する時間だ。だがゾンビ飲みは向き合う必要はない。かといって陰、何をしてもいいんだよと言われ、ここで僕が自分を深める為にかぐや様は告らせたい?〜天才達の恋愛頭脳戦〜を大音量で視聴していいかというと当然そんなわけはなくなぜなら人の目があるからである。恥ずい。というか大概において陰、自分と向き合う時間というのは自分ひとりで行うものであって、誰かに見られたりするものではない。

「どうですか、今度映画でも」

「ごめんなさい、本当に観たい映画は一人で観ることにしているの」

「あまり観たくない映画は?」

「観ないわ」

である。

ゾンビ飲みは陰でも陽でもない。ただ訳もなくゾンビが徘徊してるだけである。

思わず「え?これ今なんの時間すか」と言いかけて自分には向いていないと悟り通話を切りテレビをつけた。画面に映る早坂愛はそんな自分を見透かすような笑みを浮かべたが、それを言うことはなく、僕も何を言うわけでもなく半分以上残った金麦を飲むのだった。


ポケカ3

ポケカ3


この前組んだシャンデラデッキがめちゃめちゃ強い。2ターンでシャンデラを立て、ヤレユータンの特性でデッキトップにさらにシャンデラを置く。1エネで撃てるソウルバーナーを撃ち続けベンチにもシャンデラを立てる。命の炎を絶たないよう。デッキが少なくなってきた頃合いでおもむろにエースバーン を立てきっちり190ダメージを取る。


最初は笑いが止まらなかった。

2ターン目に非GXポケモンから期待値190ダメージが飛び続けるわけだから爽快にも程がある。1人デュエル(デッキを2つ用意し、自分で両方のデッキをプレイするという強者のみ行える余りにも悲しいデュエル)では環境トップのピカゼクにもまあまあ勝てる。さすがにピカゼクは強く、ソウルバーナーが下ぶれて次のシャンデラが立たなかったときや、ダメージを耐えられてきっちり交換から処られるのを繰り返されたりしたらかなり厳しい。が、やっぱり上ブレることもある為、強いことには変わりない。

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運だけの春日のシャンデラが実力の若林のピカゼクをワンパンしたシーン。

(10+60×5+ガオガエンの特性+30=340ダメージ出てます)


だが同時に、ソウルバーナーを撃った後にはいつも虚しさが残った。

「おれはこれでいいのか……?」

シャンデラデッキは構築がほとんど変わらない。ソウルバーナーから繰り出せるのは炎ポケモンだけである。その為必然的に炎ポケモン、その上でベンチに出て仕事をする強い特性を持ったポケモンをデッキに組み込む必要がある。そうなると数はかなり限られてくる。大体が、エネをつけれるバシャーモ、フィニッシャーのリザードン、アタッカーのエースバーン。この辺りは必須ポケモンである。ベンチから相手を引きずり出せるキュウコンやデッキから直接トップに置けるマグカルゴも採用したが、まあ誤差である。非GXポケモン主体かつ、ダメージが安定しないこのシャンデラデッキはとにかく目の前の相手を殴ることが1番勝利に直結する。

ふとこんな気持ちが芽生えた。


構築力とプレイングで勝ちた〜い


そんなわけで新拡張のカードも公開され始めたので、次の環境を生き抜くために新たにデッキを構築した。

シャンデラデッキも強いし、炎の御三家が並びまくって見た目も良い、しかも強い炎ポケモンが出るたびに生まれ変わるポテンシャルがあるため、今後もガンガン使っていきます)

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※新弾のカードがまだ公式デッキ作成ツールに反映されていないため、

ドロンチ→ドラパルトV

ドラパルト→ドラパルトVmax

ネットボール→回収ネット

鋼エネルギー→ホラー超エネルギー

に置き換えてください。

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ドラパルト、剣盾で見た目が1番すこ。性能見た目共に最強格のポケイモン。


ドラパルトVが追加されたのかなり嬉しい。前拡張ですでに2進化ドラパが追加されていたのでVはこないかと思ってた。イラストアドバンテージもかなり取れている。(前拡張のドラパはかなりブサイクだった)

性能に注目しよう。まず体力。今も環境でぶいぶい言わせてるザシアンVは220、ピカゼクは240という数字からも分かる通り、新システムVmaxの320という体力はかなり高い。よっぽどのことがない限り相手の攻撃を一発耐えてくれるだろう。その代わり、やられた時に取られるサイドは3枚(ポケカは6枚サイドを取られたら負けです)。まあこれはタッグGXのポケモン全員に当てはまるデメリットなので普通。320という高い体力を生かしていきたい。どんな努力値の振り方をしたらこんなに固いドラパになるんだ。

テンプレート戦術としてはタッグGXで殴りつつ、相手の攻撃を耐え、マオスイでベンチに下げて回復し、別のアタッカーを出すというのがポケカでよく見る光景だ。

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シンプルに強い。


マオスイも高い体力を生かす正解の一つに違いはないが、ドラパVmaxのもう一つの点に注目したい。

技エネが2つでメインウェポンが使える。

これがかなりデカい。三神ザシアンもピカゼクもなぜ環境トップなのか、それはエネ加速が容易で安定するからである。

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ザシアンは特性で、ピカゼクはフルドライブでベンチにいるもう一体のザシアン、ピカゼクにエネをはれ、臨戦態勢になれる。(強い理由は他にもたくさんあるが)


超エネルギー2つで技を撃てるドラパVmaxはこの点をカバーしやすい。

つまり、マオスイでベンチに残してエネルギーを温存する必要はあまりないということである。そこでクチナシギミックだ。

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相手から攻撃を受けた瀕死のドラパVをクチナシでトラッシュのアクジキングと交換。160ダメージ以上受けていたならアクジキングの1枚しかサイドを取られないし、それ以下なら新カード回収ネットでアクジキングを回収し、サイドを取らせない動きができる。

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クチナシギミック、最初聞いたときはマジで頭良いと思った。最初にやった人多分大学出てる。


この回収ネット、インターネットでは回収する範囲が明記されていないため、トラッシュからポケモン回収したり、サイドから直接回収したり、あげく胸ポケットに仕込んだポケモンカードを回収しようとする人が沸いていたが、普通に場からしか回収できない。トラッシュに行ったポケモンはもう自分のポケモンとは見なさないという宗教観が透けるカードでもある。

回収ネットは面白い性能ゆえ、様々なコンボが考案されている。全部書くと長くなるので割愛。1番強いと思ったのはやっぱりというかなんというかジラーチを回収する動きだ。

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ジラーチ。安定してアドバンテージを取れる便利カード。その安定感はすき家の高菜明太マヨ牛丼に匹敵する。ねがいごとポケモンじゃなくて高菜明太マヨポケモンに図鑑を変えろ(前にも書いたなこれ)。


1ターン目は技が使えない+先攻プレイヤーの1ターン目はサポートカードが使えない。が、特性は別である。1ターン目からも使える。だからとりあえずジラーチ、とりあえず高菜明太マヨ、といった感じでどのデッキにも4枚入っている。特性を使うと眠りになりバトル場から退かせないが、今まではエスケープボードでそのデメリットを消していた。

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このエスケープボードの代わりを回収ネットでいいんじゃね?というのが今回の構築だ。正直エスケープボードがついたジラーチも、バトル場でやられた別のポケモンの次の手で出し、クッションのかわりにする動きがバカ強いので迷い所ではある。が、上記したクチナシギミック、またジラーチを回収することで普通ならジラーチと共存できなかったブルーの探索が採用できる。

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好きなカード2枚持ってこれたらそりゃ強えど(千鳥大悟)

ジラーチ採用するならブルーは採用できない、そんなジレンマを解決します。

2ターン目でジラーチねがいぼしから回収ブルーの探索されたら僕なら発狂します。

あとはまあ、ドラパVmaxのベンチにもダメージを与えられる性能を生かし、フィニッシャーでイベルタルGXを採用。

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ベンチの無傷のGXポケに4つダメカンを乗っけて引きずりだしてデスカウントGXでフィニッシュや!

忘れてたけど新弾でサカキ(相手のベンチ引きずり出せる)あるので入れます。多分ダート自転車あたりと交換かなぁ。

エネルギー加速手段がないためビート君を採用してます。あまりにも彼がなさけなかったらしょうがないのでエスパーの加速手段であるカラマネロを採用しますが、ポケモン多いと事故るからあんまり採用したくないです。ビート君に頑張って貰いたい。見た目も美しい。彼は僕が初めて当てた思い入れのあるSRカードなので。次の環境はこのドラパルトとビート君で頑張って行こうと思います。ありがとうございました。

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ポケカ2

ポケカ2


例えば道で落し物の財布を拾ったとき、古いマンガやアニメ的表現として頭の中で天使と悪魔が出てきて言い争いをする。

 

「落し物は交番に届けましょう」

「誰も見てねぇんだ。盗んじまおうぜ」


誰もが一度は見たことがあるだろう表現だけど、実際には天使と悪魔が出てくることはなく、いつも天使の代わりに出てくるのは、両親の顔だったり、好きなひとの顔だったり、学生の頃お世話になった担任の教師の顔だったり、子供の頃よく遊んだ友人達だったりする。自分の心の奥にある、揺るがない良心。失いたくないもの。


じゃあ悪魔の代わりに出てくるのはというと、それはもちろんラプラスVです。

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現環境水デッキ主力アタッカー。技のオーシャンループは4エネで、撃った後は2エネ手札に戻すというデメリット付きではあるが、前回のブログ(ポケカ)で書いた通り、モスノウ、ヌオーをベンチに展開できていればそのデメリットはカバーできる。

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また、火力が足りないときや相手がラプラスをワンパンで落とせる火力があるときはVmaxすることで火力の底上げ、高いHPにより確1をずらすこともでき強力。

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非常にウザい。前回からかなりポケカを調べたので、正直なところラプラスより強力なカードがたくさんあることを知ったが、こちらが炎デッキを使っている関係上、このラプラスにはかなり苦しめられている。

何よりめちゃくちゃ悪い顔をしている。100%暴言を吐いている。

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「お前構築の段階で負けてるんですわぁ!」


そんなわけで前回この水デッキを使ったタコザル相手にエースバーンデッキを使って惨敗した為、今回は対策を練り、エースバーンデッキを使っていこうと思います。エースバーンは変えません。馬鹿なので。


エースバーンの強みを再度確認します。

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特性リベロにより、トラッシュ(墓地)から炎エネルギーを2枚自分につけることができます。これは純粋にマナ加速を1人でできる点もそうですが、手札にエネルギーがない状況でも再利用できる為が優れています。

さらに安定性を上げる為、リサイクルエネルギーを採用しました。

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リサイクルエネルギーとトラッシュに炎エネルギーが2枚あればエースバーンを何匹だそうがエネルギー問題は解決します。ポケカは基本的に1ターンに1枚しか手札からエネルギーをつけれないルールなので出してしまえば臨戦態勢をとれる点は強いですね。ストライカポケモンじゃなく省エネポケモンに図鑑変えた方がいい。


逆に弱味はというと、2進化ポケモンなので進化の過程を踏まないといけない点です。

2進化ポケモンを出すにはたねポケモン→1進化ポケモン→2進化ポケモンと手順を踏む必要があります。1進化に関しては不思議な飴というカードでスキップすることができます。ポケカはドロソもサーチカードも非常に優れていますが、それでもたね、2進化、進化の飴を揃えないといけない為、わりともたつきます。せっかく臨戦態勢をとれるのが強みのエースバーンなのに出すのが遅れては本末転倒ですね。前線でラプラスが暴れているのを見ていることしかできません。ちなみに不思議な飴を入れるメリットは、ルールで出したばかりポケモンは進化できない、1ターンに同じポケモンは1度しか進化できないという制約があるからです。テンポロスを防ぎます。


このいかにしてもたつかないか、トレーナーカードとエネルギーカードのバランス、構築に非常に悩みました。集中力が持たず煙草もバカスカ吸い続け、このままでは煙草の空き箱をデッキケースにする最悪のカードゲーマーになってしまうのではないかと思いました。それでも続けたのは、僕はハースストーンをやりすぎていた為、ポケカは目に映るもの全てが可愛かったからでしょう。

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ホミカちゃんがすこすぎてマイケルスコフィールドになった。


ハースストーンの1番可愛い汎用的なドロソはこいつです。

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しかしどんなに構築を練ってもやはり事故ることはあったので悩んでいました。

何か、全てを解決するカードはないのか……。

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おったわ。


シャンデラです。

色々考えましたが、エースバーンのバリューを最大限にするのはシャンデラじゃないかなと思います。

ソウルバーナーのテキスト、デッキから5枚引いて炎ポケモンを出すという効果、なんと2進化ポケモンもそのまま出せます。意味がわからず10回くらい読みました。

そんなこと許されるのかと調べましたが、割とメジャーなコンボらしく前環境ではわりと見かけたらしいです。

残念ながらシャンデラデッキに必須だったであろうマオがスタン落ちしてしまいましたが、代わりにデッキトップをいじれるヤレユータン、ソウルバーナーで上振れるしかなかったであろう火力はエースバーンが補強します。

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何よりソウルバーナーの為にポケモンを多く入れる構築上、性能が微妙だった超絶かわいいホミカが輝き、採用できます。(手札のポケモンを2枚までトラッシュし、1枚につき3ドロー)

ぶっちゃけシャンデラを使う8割くらいの理由がこれです。


長くなってきたので詳しく書きませんが、水のモスノウコンボはキュウコンでメタれます。補給ラインを叩きましょう。

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結局2進化であるシャンデラをたてなければいけない点は変わっていませんが、不思議な飴に加え、闇の石というカードもあるのでエースバーンよりは事故らないかなと思っています。

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あさってくらいにタコザルと再戦するので、10-0つける予定です。僕のこの、ホミカちゃんデッキでな。





ポケカ

ポケカ


前回の日記から2ヶ月が経過していて落ち込んでしまった。

書きたい事はたくさんあったが文字に起こすのはやはり根気のいる作業で、毎日日記つけてる人すごいなと思う。


一昨日はじめたポケカの話をします。

1月8日。その日は8のつく日だった。暇な大学生や僕含めクズの皆様はこの時点でピンとくるかもしれないが、8のつく日はパチスロ屋ではイベント日の店が多い。ギャンブルは友達といるときだけで、普段1人でやることはないのだが、あまりにも暇だったのと新台のひぐらしを打とうと足を運んだ。完全に寝坊してひぐらしは取れなかったが、3店舗回って結果的に3万勝った。

浮いた金を何に使うか考えたとき、ポケカ、やるか。となった。


TCGはボチボチやっていて、僕が1番長くやっているハースストーンというゲームがあるのですが、ちょうどレジェンドという1番上のクラスになったのと、TEPPENがクソすぎたのと、デュエプレはまあやはり面白いのですが、現状のカードプールではプレイで思考する時間より祈ってる(基本ツモぎり、シールドトリガー)時間の方が多いため現行のTCGで1番活気があると前から聞いていたポケカに手を出しました。


全ての趣味に言えることですが、始めたては何もかもが新鮮で刺激的です。

僕はハースストーンではウォーロックというキャラを使っていて、ウォーロックには1ターンに一度、体力を2払う事でデッキからカードを1枚引くというなかなか壊れた能力があるのですが、ポケカには比にならない程ドローソースがあります。まあこの辺は有名な話で事前に知っていましたが、やはりかなり新鮮でした。

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ドロソもそうですが、サーチカードも豊富で、上手く回ってしまえばもうデッキを全て手札にして戦っているのか?と錯覚します。

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この辺はポケカならではですかね。まあとにかく回ります。あまり対戦できていませんが、3.4ターン目にはお互いやりたいことはやりきってボードも潤っています。一応今あげたカードだと、ポケモンではなく人間が描いてあるカードはサポートといって基本的に1ターンに1枚しか使えません。グッズは無限に使えます。


ここから本題です。

上記したトレーナーズカードはほぼ全てのデッキに入っていますが、ではここから他に何を入れるかですね。

僕はどのTCGでもフェイスが大好きです。なぜなら相手にやられたら1番腹が立つので。

フェイスとはボード(フィールド)に出ている相手のカードを無視して相手プレイヤーを直接攻撃しまくる戦法です。遊戯王でいうダイレクトアタック、デュエルマスターズでいうシールドブレイク、ハースストーンでいうヒーローを直接攻撃ですね。相手の戦闘準備が整う前に勝利条件を満たしてしまおうといういわゆる速攻です。

ポケモンにはライフポイントの代わりにサイドカードというものが6枚あり、相手のポケモンを倒すと取れます。全て取り切ったら勝ちです。フェイスとは言いましたがポケモンではボードを処理していけば自動的に勝つルールですね。

ポケカ初心者かつカードプールを全て把握できていませんので正しいかはわかりませんが、ポケカで速攻をするなら炎タイプなのかなと思います。シングルパックで当たったエースバーンがそれを裏付けました。

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ソードシールドの御三家。見た目は賛否両論らしいですが僕はゲームでエースバーンをピックしたのでそれなりに好きです。スポーティな女の子って感じがして可愛くないですか? ポケモンであまりこういう話はしない方がいいらしいので以後控えます。

右上に170と書いてるのが体力、テキストにあるフレアストライカーの右に書いてるのが攻撃力です。お気付きの通り威力190は大抵のポケモンを一発で屠れます。エースバーンが2進化で体力170なので進化前や1進化ポケモンも大体それ以下の体力ですので。

フレアストライカーの左に描いてあるアイコンは必要なエネルギーです。基本的にポケカは1ターンに1枚しかエネルギーをつけれません。コスト、マナみたいなものです。使ってもなくなりません(このエースバーンは例外)。特性リベロにやばいこと書いてますね。墓地からエネルギーカード2枚つけれます。上記したトレーナーズカード、博士の研究、クイックボールなど、ポケカは手札を墓地に送るのが容易です。早い段階で墓地に炎エネルギーを送り、不思議なアメ等でエースバーンを召喚、特性リベロで即技を撃てる、1番良いパターンは、技を撃った後にベンチにもエースバーンがいることです。リベロとフレアストライカーをループさせます。

ループが完成したあとはトレーナーズカードのエール団のしたっぱで相手のマナ補給を遅延させます。

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これが、初心者の僕が考えた、ポケカでの速攻でした。正直組んだときはうっきうきで早速バトルをするため、友人のタコザルを家に呼びました。シングルを箱買いして開封して当たったカードを当然すべて見ていたのでこの時点で嫌な予感はしていましたが。


友人のタコザルもポケカは未経験なので構築からです。僕が買ったスターターの余りと、シングルで当たったカードのみですね。スターターは全て買っていたので雷、闘、草、水が揃っています。彼はノータイムで水タイプの構築を始めました。原作のライバルの再現か?ホップを見習って欲しい。ポケカにも相性による弱点があって、例えば炎タイプは水タイプポケモンから受けるダメージが2倍になります。

とはいえ僕は速攻からのマナ遅延。タコザルが技を撃つ前にエースバーンで落とせばいいだけの話。弱点による相性など関係ない、試合前はそう思っていましたが、彼が組んだデッキのキーカードはこれでした。

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パック開封してるときにモスノウのテキストを読んで普通に「は?」って声出ました。

マナブーストってレベルじゃねえ。

こっちがエースバーン1匹を出すときにはタコザルはベンチ含め2匹以上は既にエネルギーがついてる状態でした。地味にインテレオンの特性もやばいです。お互いにカードプールが少なく、おそらく必須であろうトレーナーズカードをデッキに余り入れれてない現段階、僕は事故ってデッキが回らなくてもタコザルはピン挿のトレーナーズをサーチ、高確率でモスノウ、ラプラスを展開してきます。エースバーンで落としても、後続のインテレオンに弱点を突かれ1.1交換。そもそもエースバーンの190ダメージはラプラスを落とせません。

ややこしくなりそうで書いてませんでしたが、ポケモンには通常より強いカードのGXやVという種類があります。ラプラスはVです。一応僕もツイッターで教えてもらった炎最強と言われるレシリザを入れていますが、ポケカはターン制なので原作でどんなにスピードが優っていても次ターンに殴られます。

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ラプラスに弱点を突かれ確1です。

てかそもそも速攻構築なのにタコザルも同じくらい早くてあまり意味なかったです。


ポケカの速攻の定義を見直しながら今Amazonでめっちゃカード買ってます。

ああ、お互いルールさえあやふやだった初戦を除き、全敗でした。モスノウ絶対に許さねえ。

2019/11/20

11/19

きょうはなんにもないすばらしい一日だった


11/20

カレーにこだわる男は馬鹿だと思っている。料理は膨大な種類があって何を食べてもいいのに数ある中からカレーを選ぶ。自宅でも簡単に作れ、おそらく国民のほとんどが修学旅行などで食べ、ココイチでも食べれるカレー、そのカレーにこだわるという行為は結局のところ自分の知っている知識をなぞっているだけなのだ。自分の経験の範囲、自分の想像できる範疇から出る勇気もなく、ただ自分の中の知識と比べているだけ。

いやカレーは美味いよ。カレーが美味いのは知ってる。僕だって週2で作ってる。安いしね。でもカレーはやっぱりカレーを越えない。以前先輩に銀座の高いカレー屋に連れて行かれたことがある。なんか内装おしゃれだし、お香みたいなの炊いてるし、遊戯王カードのモウヤンのカレーみたいな食器で出てきた。40分くらい待って。一緒にタンドリーチキンも出てきた。20分くらい待って。やっと食べれた。

カレーだな、と思った。まあ普通に美味い。カレー美味いしな。2500円くらい取られた。

銀座でカレーを食うやつは全員馬鹿だと思う。思うというか先輩にはその場で言った。


最近はペルソナ5Rでもカレー食ってるしポケモンでもカレー食ってるし現実でも週2でカレー作ってる。銀座ではそれ以降一度も食べていない。

2019/11/18

11/18


昨日はポケモンやりながら寝落ちしてそのままの体勢で目が覚めて出社までポケモンやってた。ポケモンはクリスタルしかやったことない。化石か? 今回もやる気はなかったけどモデリング可愛すぎたから気がついたら買ってた。


正直ストーリーは子供向けだろうからあまり期待してない。俺はバトルがしたい。なぜポケモン買ったか? 勝つためだろうが(呂布カルマ)。キャラの顔選んでテキストを読み流す。どうやらライバルの男と俺は田舎出身で都会のトレーナーに殴り込みにいくらしい。ライバルの男がヒツジを飼っているというのも聖書に登場する羊飼いの暗喩だろう。

卑しいとされた羊飼いはキリストの誕生を天使から知らされイエスにより存在を認められる。なるほど子供向けと思っていたが奥が深いのかもしれないポケモン。聖書全然詳しくないけど。

だがこのライバルの男がポケモン初めて初日の俺に負ける。「タイプの相性を理解している!?」と言いながらタイプ不一致の手持ちを変えようとしない。極め付けはせっかく俺が都会で髪をきりおしゃれをしたのに一言も褒めない。何か言ってくれてもよくない? ポケモンも俺より弱いし。いつまでその家畜連れてんだ。

まあチャンピオンの兄を持ち、自身の才能の無さと葛藤しながらも歩みを止めない姿は称賛に値する。


「心正しい者の歩む道は、心悪しき者の利己と暴虐によって、行く手を阻まれるものなり。愛と善意の名によりて、暗黒の谷で弱き者を導きたる、かの者に神の祝福あれ。彼こそ兄弟を守り、迷い子たちを救う者なり。私の兄弟を毒し、滅ぼそうとする悪しき者たちに、私は怒りに満ちた懲罰をもって大いなる復讐を彼らになし、私が彼らに復讐をなす時、私が主であることを知るだろう」––– エゼキエル書25章17節